統計すると分かることは?

 

統計を取ってみると、パッと見ただけでは分からない傾向が見えてくる場合が多く存在していると言えるでしょう。

 

例えば敷金・礼金のシステムには地域差が色濃く残っています。

仮に東京都全体で見れば敷金1ヶ月、礼金1ヶ月が一般的で、礼金無料の物件は多くありますが、敷金無料はあまりないことが分かってきます。

 

不動産投資
中でも面白いのは、港区の傾向でしょう。

港区では礼金無料物件が半数近くもあります。
都内屈指の高級住宅地である港区で、なぜ礼金無料なのでしょうか?

実は、ファンド所有の物件が港区に多く集まっていることに由来します。
ファンド運営側の事情として、高い賃料が取れ、将来的には賃料の値上げも可能であるという見通しの元でキャップレート、NOI利回りを計算して購入している物件なので、その根拠となる賃料は絶対に下げるわけにはいきません。
そのため、ファンド物件は周辺の類似物件に比べて賃料は割高です。

しかし、敷金1ヶ月、礼金なし、フリーレントあり、など引っ越しのしやすさ、おまけに不動産業者に対するADと呼ばれる広告料支払いなど報酬面が魅力的であること。
さらに、物件自体も専ら高級賃貸物件として市場に出されることを前提に作られているので、周辺物件と比べても見劣りしないという点。

それらのセールスポイントを全面に押し出し、礼金無料を含め、賃料値下げ以外は、何でもやる姿勢でテナントを集めて高い稼働率を維持しているのがファンド物件なのです。
その影響で港区には礼金無料物件が東京都平均よりも大幅に多くなっています。

 

この傾向から分かることは、港区など都心の物件の場合、ファンド物件がライバルとなりますので、彼らに見劣りしない条件設定をすることが必要だということです。