オークションにはしない

何かを高く売りたい時、誰もが考える方法のひとつがオークションです。
しかし、物件売却時は、よほどの人気物件でない限り、オークション形式での売却を企画することは避けるべきなのです。
なぜなら、業者も買主も、買えるかどうか分からない物件に、本気で取り組むほどの時間は余っていないためです。
「相対であれば物件を見に行こうかと思ったが、オークションにするなら面倒だからやめた」
というようなことは往々にあり、相場観をつかんだ上で、適切な価格で相対取引とした方が結果的にはうまくいくことが多いのです。
繰り返しますが、買主のすべてが合理的で純粋に利益を追求している投資主体とは限らないのです。
買主となる顧客層によっては、かえって間口を狭める結果になることも多いのです。
また、実務的な問題もあります。
銀行にローンを打診する際、物件は購入できる前提でなければなりません。
買えるか買えないか分からない物件を真剣に査定してくれる銀行は少ないためです。
また、落札後にローンの打診を始めることもできません。
なぜなら、落札後にローンNGで白紙撤回は認められませんので、入札前に資金の裏付けを取っておく必要があるからです。
そのため、本業の業績が良い中小企業経営者など、物件の担保価値以外に与信枠がある投資家や業者でなければ、オークションへの参加すら難しいのが実情です。
これでは、顧客のターゲットをかえって狭める結果になってしまうでしょう。

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